胆のうがんとは

Diagram showing gallbladder cancer cells in the nearby lymph nodes
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胆のうがんとは、胆のうに発生するがんの総称です。
肝臓で作られた胆汁が流れていく経路を胆道と呼び、胆管と胆のうに大きく分けられます。胆のうは胆汁を貯めて濃縮し、食事後に収縮、十二指腸に胆汁を排出します。人口の高齢化とともに胆のうがんは増加の傾向にあります。胆のうがんはある程度進行するまで症状はほとんどなく、検診や胆石症などの他の病気で見つかることもあります。また、胆のうはとても小さいため、胆のうからあふれて肝臓や膵臓、十二指腸などの周辺臓器に広がってしまい、症状が現れた時点では進行がんであることが多く、極めて進行が早いために、早期での診断と治療が重要になります。

胆のうがんの原因

胆石症・・・胆石がある人のうち、胆のうがんになる割合は1~3%程度と言われています。必ずしも胆石があると胆のうがんになるとは言えませんが、胆のうがんの約60%に胆石が合併していることが分かっています。がんの原因として、胆汁の変化や胆のうの炎症が原因ではないかと考えられています。

膵胆合流異常症・・・先天的に膵臓と胆管の合流部に異常がある人がおり、本来小腸へと流れるはずの膵液が胆のうに逆流してがん化に関与すると言われています。

胆のうがんの症状

がんが大きくなってくると、上腹部、特に右側(時に背中の方)に痛みが出現したり、黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなる)、右上腹部のしこり、発熱、食欲不振、体重減少などの症状も出現します。