前立腺がんとは
前立腺がんとは、男性特有の前立腺に発生するがんの総称です。
前立腺肥大症とともに、中高年の男性において注意すべき前立腺の病気のひとつです。発症には男性ホルモンが関与しており、加齢によるホルモンバランスの変化が影響しているものと考えられています。前立腺がんは主に外腺(辺縁領域)に発症します。他の臓器のがんとは異なり、ゆっくりと進行するため、初期には自覚症状がほとんど見られないため、発見が遅れることがあります。進行すると最終的には骨やほかの臓器にまで転移することがあります。しかし、早期に発見できれば、他のがんに比べて治りやすいがんであるといえます。
前立腺がんの原因
前立腺がんの確立したリスク要因は、1つは年齢(高齢者)、2つ目は遺伝(前立腺がん家族歴)、3つ目として食生活(欧米化した食事)が大きく関与しているとされています。喫煙、体格、アルコール、身体活動についても、関連の可能性が探られています。さらに人種的に黒人、白人、アジア人の順に頻度が高いとも言われています。
前立腺がんの症状
早期の前立腺がんに特有の症状はなく、あるとしてもその多くは前立腺肥大症に伴う症状です。具体的には尿が出にくくなったり、排尿時に痛みが生じたりします。尿や精液に血が混じるなどの症状が見られることがあります。前立腺がんは進行すると骨に転移しやすいがんです。前立腺自体の症状はなく、たまたま腰痛などで骨の検査を受け、前立腺がんが発見されることもあります。また肺転移によって発見されることもあります。