口腔・咽頭がんとは

ヒトの口腔部の断面図
Author:Henry Gray
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口腔がんとは、口腔(口の中)に発生するがんの総称です。
発生する場所により、舌がん(ぜつがん)・歯肉がん(しにくがん)・口腔底がん(こうくうていがん)・頬粘膜がん(きょうねんまくがん)・口唇がん(こうしんがん)・口蓋がん(こうがいがん)に分類できます。口腔がんの発生頻度は、がん全体の約1~3%で決して多くはありません。臓器などと違って直接見えるため、初期症状を発見しやすいはずの口腔がんですが、進行するまで放置されてしまうことも多いがんです。

咽頭がんとは、咽頭(のどのあたり)に発生するがんの総称です。
発生する場所により、上咽頭がん、中咽頭がん、下咽頭がんに分類できます。咽頭がんの発生頻度は、がん全体の約0.5%程と発生の頻度が低いがんの一つです。

口腔・咽頭がんの原因

口腔がん・咽頭がんで共通する危険因子は、タバコ・アルコール・熱い食べ物や辛い食べ物などの刺激物・HPV(ヒトパピローマウィルス)などがあります。また、口腔がんでは、虫歯や義歯で常に口腔内に刺激のある場合や、咽頭がんでは、部位によっては貧血が危険因子になる場合もあります。

口腔・咽頭がんの症状

口腔がんの場合、痛み・口内炎が治らない、出血がある、しこりや腫れがある、赤斑、白斑、舌や頬・口の中に麻痺(動かしずらい)、歯のぐらつきがある、などが主な症状です。

咽頭がんの場合、リンパ腺の腫れ、鼻づまり、難聴、視覚障害、食べ物を飲み込む際の痛み、声がかすれるなどがありますが、初期の段階では症状がほとんど無く、進行後に症状がでる場合が多いようです。