免疫細胞BAK療法

BRM Activated Killer(生物製剤活性化キラー)療法の頭文字を取ったものです。

免疫細胞BAK療法で使用する免疫細胞は、自然免疫細胞のNK細胞γδT細胞獲得免疫細胞のヘルパ-T細胞とキラ-T細胞を主体とした治療法です。

本療法は、自然免疫細胞のNK細胞とγδT細胞を使用するために、がん細胞を特定することなく非自己細胞としてがん細胞を攻撃できます。さらに、獲得免疫細胞のヘルパーT細胞とキラーT細胞も使用するため、さまざまなアプローチでがん細胞に対し攻撃します。γδT細胞は、免疫細胞BAK療法の開発者である、海老名博士が世界で初めてがんを攻撃する事を発見しました。

免疫細胞BAK療法の特色

自己のリンパ球を増殖、活性化させる免疫細胞療法です。1クール12回として、患者さんの状態によって月に2回から4回の治療を通院で行います。(所用時間は1.5時間位)

1.   免疫細胞を約100億個を目指して増殖させることで、圧倒的な攻撃力があります

2. 獲得免疫細胞のT細胞が「がん細胞」を認識できず攻撃できない場合でも、自然免疫細胞は攻撃を行えます

3.   免疫細胞を活性化する処理方法の特許を取得しています

4.   がん末期特有の痛みを和らげる効果があるとされています(エンドルフィン効果)

免疫細胞BAK療法の技術

免疫細胞BAK療法には、大きく3つの技術特徴があります。

① がん細胞の認識方法

がん細胞は、免疫細胞の攻撃を免れる為に70%位のがん認識情報を隠します。しかし、正常細胞を認識してがん細胞を攻撃するNK細胞やγδT細胞などのCD56陽性細胞も培養・増殖させるため、高い治療効果が期待されます。

② 免疫細胞を約100億個まで増殖させる培養技術

免疫細胞を培養する為には、培地と言われる栄養源を使います。免疫細胞BAK療法で使用する「無血清培地は、他の培地に比べ免疫細胞増殖能力が極めて優れており、高い技術によって免疫細胞を活性化し増殖する事が可能です。

③ 免疫細胞BAK療法の特許

免疫細胞BAK療法は、がん細胞を攻撃するキラー活性を増強したリンパ球として特許を取得しています。免疫細胞を増強・活性化させる物質であるインターフェロンα、インターロイキン2の処理により細胞を攻撃する力であるキラー活性を増強します。

基本的な治療の流れ

1.患者さんから約30ml(血液検査含む)の血液を採取します。(約10分)

2.免疫細胞を増殖・活性化します。(培養期間は約2週間)

3.治療は外来で点滴により体内に戻します。(約1時間)

問診・採血・点滴の外来治療です。
【採血】→【培養】→【点滴投与】の2週間の流れを、1ヶ月に1、2回の頻度で12回行うことを基本とし、これを1クールと位置づけています。

患者さんの症状に応じ、ステージⅠでは月2回、ステージⅡ~Ⅳでは月4回のペースで、1クールの治療を推奨しています。その後の状況を診て医師と相談しながら治療回数を決定します。

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料金等について

免疫細胞BAK療法 価格表

◇初診料+事前検査料(初回のみ)
¥11,000-19,000(税込)
◇BAK療法治療費
¥418,000(税込)

料金についてこちらもご覧ください。
>治療費について

 

 

・免疫細胞療法について
 免疫細胞療法(免疫細胞BAK療法・NK細胞療法・樹状細胞療法)とは、自分自身の免疫のしくみを
 利用し、ご自身の免疫細胞を対外で増殖強化してから体内に戻し、がんと闘ってもらう治療法で、
 抗がん剤や手術、放射線治療など他の治療と組み合わせて行うことも可能です。

・リスク 副作用について
 免疫細胞療法は、ご自身の免疫のしくみを活用するため、大きな副作用がほとんど無いのが
 特徴です。一部の患者さんで投与した当日に38度台まで発熱する場合がありますが、これは
 免疫が活性化していることが原因とされており、翌日には平熱に戻るケースがほとんどです。

・安全性について
 当院は、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」に準拠した高品質な細胞調整
(培養・加工)が可能なCPC(細胞培養加工施設)を併設しており、当院で使用する
 免疫細胞は厳格な品質管理のもと院内で製造を行っています。

 

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>細胞培養センター

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>治療方針と特徴
>NPO法人「抜苦ねっと」認定再生医療等委員会