高濃度ビタミンC点滴療法とは

ビタミンCは重要な抗酸化物質で、体内の過酸化物質による組織障害作用(酸化ストレス)を中和する効果があります。

ビタミンCの濃度が高い臓器は、白血球、眼、副腎、脳で、免疫機能にも重要と言われています。静脈投与による高用量のビタミンCが末期がん患者の生存期間を延長するとの報告や、除痛効果なども報告されていますが確定的とは言えません。

高濃度のビタミンC点滴により、短時間に全身にビタミンCが行き渡ることで、細胞を活性化し、アンチエイジング効果や免疫力の改善を期待できます。

事前検査について

初回点滴投与の前に、患者さんの身体が「高濃度ビタミンC点滴療法」に適しているかを調べます。

高濃度ビタミンC点滴療法は、腎機能の低い方や脱水状態の方、人口透析中の方、G6PD欠損症の方は治療を受けることが出来ません。

特に、G6PDという酵素の先天的欠損の方(グルコース6リン酸脱水素酸素欠損症)が、ごくまれにいらっしゃり、ビタミンC投与により重篤な副作用(赤血球の破壊)が起きると言われています。

したがって治療前にあらかじめ、G6PD等の検査を受けていただくことになります。

検査結果は採血から3日ほどで分かり、検査結果に問題がないことを確認した方のみ、次回から高濃度ビタミンC点滴25g以上の投与となります。

治療方針について

それぞれの症状により異なりますが、1回目は25gから開始します。

その後、患者様の状態をみながら濃度をあげていき血中濃度ががん治療として最適になるまで調節していきます。平均的には週に2回程度の治療を目安として点滴します。

ビタミンCの点滴量により点滴時間は変動しますが、だいたい1~2時間前後で点滴を行っていきます。その直後にビタミンCの血中濃度検査をする場合があります。

※海外では、1回100gの大量療法がおこなわれますが、当院では日本人の体格を考慮して50gまでとしています。

※ 価格は税別表示です。

※ 高濃度ビタミンC点滴療法と免疫細胞BAK療法を同時に受けられる場合は、割引金額が適用されます。

高濃度ビタミンC点滴による抗がん作用について

  • 酸化されていない大量のビタミンCを体内に投与し、血中濃度が高くなると、血中に流れ込んだビタミンCが酸化し、強力な抗酸化作用を発揮します。その際に、大量の「過酸化水素を発生」させます。
  • 正常細胞はカタラーゼという酵素が「過酸化水素」を中和することができるため、傷つくことはありません。
  • がん細胞などの異常な細胞は、これを中和することが出来ないため、過酸化水素に反応しダメージを受けます。
  • この点滴サイクルを定期的に継続させることにより、がん細胞へ攻撃的な作用を与えます。

高濃度ビタミンC点滴の特徴

飲料水やサプリメントなどから経口摂取できるビタミンCは微量で、しかも水溶性であるため大量に摂取しても、血中濃度は上がらずに体内にとどまらないまま排泄されてしまいます。

高濃度ビタミンC点滴は、酸化されていない純粋な高濃度のビタミンCを大量に短期間で体内に入れることで、ビタミンC血中濃度が上がり、がん細胞などの異常細胞に対して効果を発揮します。